Ver1.4EX3のレビュー反省会
いままで何度かカードレビュー記事を書きました。
基本的に5段階方式の評価を出していましたが、これは「転生の宴」さんの企画に乗っかることで追跡調査をお任せすることができたからです。全カード記事を書いて提出→最終的シーズンに順位データを基に反省会、という流れをやるつもりでした。
でも、いままで反省会は1回もやらなかったな。
というわけで、今回はVer1.4EX3の反省会をします。
反省会
Ver1.4EX3が出てから今までのカードランキング推移は「転生の宴」さんの手で追跡調査が行われています。
私は基本的にDOBの推移を軸に点数をつけましたが、今回は査定方針自体が大きく変わったので順位の動きから反省会をします。
今回のレビューでは、私の点数付けは
- 常時601位以下
- 601位以下になることがある
- 常時601位以上 常時101位以下
- 常時350位以上 100以内に入ることがある
- 常時100位以内
という基準でした。これを基に予想と結果の差が印象的なカードをピックアップしました。
5点組
《三叉トリシューラ》のみ
予想通り、初動から高く評価され、最後まで評価を維持し続けました。誰が見ても初見で「強い」以外の言葉が出ないだろうカードでしたし、当然の結果だと思います。
【武身デッキ】のほうは元気をなくしていったように見えますが・・・。
4点組
《闇天使ネフィリア》、《銀翼のクリス》
事前評価では「単品がとても強いのはわかるが、次セットが出るまで活躍できる状況ではない」という結論を出しました。結果はどちらも文句なしの5点組です。
《闇天使ネフィリア》が30位前後を維持するスーパーエースになったのは《侵撃の魔手》がエラッタされ【赤青魔手ハンデス】ができた結果だと思いますが、それがなくても100位以内常連を維持していたことは間違いないでしょう。
単品パワーを低めに読み違えてました。Lv2のムキムキ天使が本当に辛い。完全な死に札を2枚以上抱えるクソ手札でもない限り、カードがたくさんあってもダメージ不可避ということにも気づいてなかった。
《銀翼のクリス》はCOJを離れる前も戻ってからも、ほとんど全国対戦で見なかったので、どこで50位-70位を維持するほど使われていたんだろうか、というのが正直な感想です。
単品で強い、のは間違いないと思いますけどね。イベント25thの時はゲロを吐くような目に遭いましたし。
《幻想のメロディー》、《イナバハンター》
こっちは高く見積もりすぎのグループ。《幻想のメロディー》は3点相当、《イナバハンター》は初動の低評価を考慮すれば2点、そうでなければ3点相当でした。
《幻想のメロディー》は「ライフなんて簡単に減るから、《何でも屋の陳列棚》の上位互換みたいなもんじゃん。でも、なんでSRなのさこんなもんRやろ」と思ったのですが、いざ、使ってみたら1ターン目は基本的に発動できないし、CPは余らすし強く使える場所が限られている印象でした。
少なくても《陳列棚》の上位互換ではありません。というか、《陳列棚》のほうが強いような…
世間の評価も似たようなところで、一部の曲芸的なデッキ以外では投入されているところは見なかったように思います。
《イナバハンター》は《勇王機神バトルカイザー》の強さは【固着】と【秩序の盾】を活かせる【セレクトハック】を持つ点であり、【セレクトハック】単品は、うーん、まぁ普通…という能力であることを分からせてくれました。
このカードは最初から評価が分かれていましたが、最終的には微妙という評価のほうが妥当だったというところです。
3点組
《文明崩壊》
実績は3点相当。ただし、3点相当の範囲が非常に広く設定されているためであり、実質は3.5点言えるところです。
まさか、《謀略の女王ミリア》とタッグを組んで新しい形式の【珍獣デッキ】を作り上げるとは思いませんでした。
消滅、捨札対策としての評価は私の事前予想とさほど変わりませんでしたが、「デッキにパワーカードを3枚充填し直す」効果のほうは全く目が向いていませんでした。
《クラウンクイーン》
【道化師デッキ】をSデッキのサブジャンルから単独の一デッキタイプまで押し上げたユニット。私の事前評価より高い結果を残したと言えるでしょう。ただし、【道化師デッキ】自体は最前線級よりは一歩引いた立ち位置だったので、順位は3点並です。
話は変わりますが、「道化師がラクドス*1っぽい。」と言ってた人がいました。【道化師デッキ】は【ニケバアル】の系譜にありますし、【悪魔】と組んでるし、なるほどラクドスです。
《兵糧攻め》
《侵撃の魔手》のエラッタにより、誕生と同時に爆散しました。ちょっと記憶が怪しいですが、エラッタの発表は新カードと同時だったはずなので、「エラッタが来たせいで不意打ちで死んだ!」という言い訳は通じません。
純粋に「1CP食うこと」「手札を0枚にできないこと」が嫌われたというところです。
《古びた日記帳》
実績は1点相当。
事前評価が相当投げやりでした。あんな寸評ならせめて2点にしとけよ、と思います。結局デッキに組み込むことなくVer2.0を迎えてしまいましたが、多分今後も使う機会はないでしょう。
《阿修羅百式・戒》
事前評価では結構印象が良かったのですが、「まぁ、現実には300位くらいだろうな。3点にしとこ」くらいのつもりで点数を入れた記憶があります。
結果は、610位台でしたが。実際に使ってみて、身を持って失敗作の味を堪能しました。ちょうよわい。
式シリーズの失敗率はフレーバーテキストの「ペガサス型ユニット」並になってませんか。
2点組
《妖刀・村正》
実績は4点相当。
事前評価では、《ゴーレム》などの【沈黙】させるとマズい連中を回避できない点を重く見たのですが、実際には6000BP、7000BP級のユニットを停止させたり、継続的に【加護】を抑え込んだりと活躍しました。
【武身デッキ】に入っているところも見ましたが、青主体のデッキに単独投入されているところもよく見た記憶があります。
《人柱のシズク》
実績は3点相当。
《創造神機ブラフマー》と組んで使える、という発想自体は誰もが考えたと思いますが、それが本当に強かったというのは想定外でした。1体でもでればそれでよし、2体出たらフィーバータイム。軽減コストに使えるから、ぶっちゃけDOB6点要員と扱いが大して変わらない。
《創造神機ブラフマー》主体のデッキが環境の中心だったのか、というとちょっと違うように思いますが、よく使われ100位台を走り続けた強カードでした。
《風雲龍》
実績は3点相当。
私が思っているよりは数段強かったようです。ただし、使えるデッキは本当に【アリアンロッドなんとか】系のみなので、順位はそれなりでした。1ユニットの枠で最大3回ガードできるのもなかなかでしたが、《追い風》要員がへし折られないという点がありがたかった。
《ゴールドメイデン》、《フロストジャイアント》、《白の姫》
実績は3点相当。
私自身は結局、1度もこれらのユニットと対面することはありませんでした。ですが、その割に順位は結構高い。
《ゴールドメイデン》はなんでも《プロメテウス》と組んだ【プロメテメイデン】とでもいうような青黄デッキが開発されていたのだそうです。《ゴールドメイデン》も黄ユニットですし、お互いに軽減コストを融通し合うことで効率よく爆破できそうではあります。
《フロストジャイアント》は…【巨人デッキ】なのでしょうか?もしかしたら《ブラフマー》絡みのデッキかもしれません。
《白の姫》は【道化師デッキ】に入っていることがあるそうです。黄ユニットですし、【道化師】強化もありますし、生きてればそれだけで強いのは間違いないですから投入されること自体は納得しています。
《清めの衣》
実績は1点相当。
ダメでした。
冷静になってから読み返せば、1体だけが1ターン【不滅】になって生き残ったとして次のターンどうするの? しぬの? としか言いようがありません。エラッタで「1体条件」が撤去でもされない限り永久に死蔵されるのでしょう。
1点組
《ファニーテイマー》
実績は3点相当。
1点組はだいたい予想通りでしたが、これだけは思いっきり外しました。威力が安定しないのは事実ですが、思った以上にユニット除去として性能を発揮できる機会は多くありました。それこそ、《クラウンクイーン》が走るために横のサーチ珍獣を燃やすだけでも有効です。
全体の感想
- 強いと思ったら遠慮なく5点を貼り付けよう。
- 低CPユニットの評価はもっと高く見積もったほうがよさそう。
- ちょっと弱そうなインターセプトとトリガーは想像以上に弱いんだよ。
*1:マジック:ザ・ギャザリングのストーリーに登場する組織の1つ。基本的にヒャッハーな集団だがトップには忠実。鉄鋼業とかサーカス団とか経営してる。