2015年6月3日付けエラッタの話
ネットを眺めていたら「《アークドラゴン》から20000ダメージ」とか言う謎ワードを見かけました。何かと思って調べたら明日の6月3日にエラッタが出るそうです。
【エラッタへのリンクはこちら】(pdfファイルです)
もう遅さにツッコむ気力は失せました。
ぱっと見た感じでは大物がいくつも下方修正されています。対する上方修正のほうはちょっとインパクト薄めですね。各カードの修正に対する寸評を下に書きました。
《ジャッジメント》
追加:あなたのフィールドに黄属性ユニットが2体以上いる場合
条件が追加され、固い黄属性ユニット1体から《ジャッジメント》をぶっぱして勝つプランがとりにくくなりました。具体的には《開眼のアヤメ》からのぶっぱや《エンジェルビルダー》からのぶっぱなどです。
多色ではかなり使いづらくなってしまいましたが、黄単には全く関係ありませんので「黄の必殺技」度が大幅上昇したというところだと思います。
《タックル》
追加:基本BPを+1000する。
単純な性能は《正拳突き》の上位互換になりました。緑と無色のインターセプトの関係ではこれが正しいでしょう。強いかどうかはさておき。
《アークドラゴン》
旧:敵ユニット1体に10000ダメージ。
新:敵ユニット1体に20000ダメージ。
最近では10000ダメージでは倒れないユニットがちょこちょこいますし、「炎で確実に焼き払う」というイメージのためにこれくらいは必要でしょう。どうせなら100000ダメージとか99999ダメージとかのほうがかっこいいと思いますが。
ただ、これで300位台の安定2ptから変わるかというと多分変わらないでしょう。なんで《大魔導士リーナ》をタッチしないの?とか聞かれたら返す言葉がないのは同じですし。
《ポイズンディナー》
旧:1CP
新:2CP
追加:1CPを得る。
ついにハンデスの雄にメスが入りました。最終結果は変わりませんが、初動コストが重くなったことで1ターン目からの発動に大きな制限がかかります。また、連発する際でも初動のために必要CPが1増えます。
地味に《死神のランプ》が当たるようになったのも痛いでしょう。今期は不意打ちで泣く人が続出しそうです。
《火弦の精サラマンドラ》
旧:7000ダメージ
新:8000ダメージ
これで焼き殺せない進化ユニットはBP30000の《ヤマタノオロチ》と【秩序の盾】持ちの《軍神アテナ》だけになりました。横に飛ばす際にも《ロキ》やら《ゴーレム》やら《ヴェルフェゴール》やらを燃やせるのが頼もしいです。
ただ、なんで上方修正されたのかは謎です。従来版で機能は十分果たしていたと思うのですが。
《ミノタンク》
追加:昆虫ユニットが4体以上自分フィールドに出ているなら、さらに1枚昆虫ユニットを引く。
ドロー力が向上、したのはうれしいのですが《ユグドラシル》1枚で殺虫される現状に対しては何も効果を発揮していないような。
《聖女の祈り》
旧:2CPを得る。
新:1CPを得る。
祈り御供の「祈り」がお仕置きです。《ライブオンステージ》は据え置きとなりました。むこうはSRでこっちはRという事情もあるでしょうが、《人身御供》をぶっぱすればトリガーを壊されない限り発動する、という状況で+2CPはまずすぎでした。
今後は《ライブオンステージ》を警戒するプレイが基本となります。読みあいという面ではこっちの方が健全かな、と思います。
《イーリス》
旧:3CP 4000/4000/4000
新:2CP 3000/4000/5000
コストが下がって早めに設置できるようになりました。システムユニットの路線としては正しいと思いますが、蠅魔王剣や《チェインフレイム》で飛び散るのは同じなので使用率の大幅増加はなさそうです。
《ファフニール》
旧:5CP 8000/9000/10000
新:4CP 7000/8000/9000
発想は《イーリス》と同じです。青単ではライバルが多くて辛いと思いますが、タッチで入れるユニットとしてはかなりよい候補になるのではないでしょうか。青緑なんか期待が持てそうです。
《プリムラ》
旧:2000/3000/4000
新:3000/4000/5000
まぁ、そうなるな…。なぜ1回目の修正をやってしまったのか、開発陣でちゃんと考察してほしいです。
《勇士ダルタニャン》
削除:防御禁止効果の「ターン終了時まで」という時間制限
プレイヤーアタック成功時の効果が永続となり、大きく強化されました。元が弱すぎたとも言います。エラッタ後の【戦士】は《粛清の聖騎士》だけではなく《ロイヤルソルジャー》からもサポートが得られるので期待ができそうです。
《ライジングドラゴン》
旧:3000/4000/5000
新:4000/5000/6000
基本BP強化により、1体でも【亜竜】か【竜】を出せばコスト比以上のBPを持てるようになり、蠅魔王剣も耐えられるようになりました。元からそれなりに活躍していたユニットですのでもしかしたら【竜・亜竜デッキ】の表舞台入りがあるかもしれません。
《ロイヤルソルジャー》
旧:6000/7000/8000
新:5000/6000/7000
追加:戦士のBP+1000
戦士のBPサポート能力が追加されました。このユニットのBP自体は据え置きですが、4CP戦士として候補にできる性能になったと思います。
《ヴァイオレット》
旧:6000/6000/6000 能力発動時に自分2ダメージ
新:5000/6000/7000 能力発動時に自分1ダメージ
今回の修正で検討してみる価値はあるユニットになりました。十中八九やっぱりダメだったよ、になると思いますが、見るまでもなく100%ダメだよ、よりははるかにマシです。これもなんで旧テキストで実装してしまったのか、開発陣で考察してほしいです。
《片翼のエルフィード》
旧:6000/7000/8000
新:7000/8000/9000
4CPなりのユニットとして素の状態でアタックに行けるようになったのは大きいでしょう。プレイヤーアタック成功時効果が強いので、《チアデビル》、《プリムラ》、《アメノウズメ》などでBPを底上げする戦術が面白そうです。
《ゴーストフェンサー》
旧:4000/5000/6000
新:5000/6000/7000
「つよそうな能力付けたからBP下げたけどそんなでもなかったわ」枠。今期は4ptがついているので、劇的に見る機会が増えるはずです。その時に能力の真価もわかるでしょう。
《義勇馬エニフ》
旧:5000/6000/7000
新:6000/7000/8000
「つよそうな能力付けたからBP下げたけどそんなでもなかったわ」枠2。「数が相手より少ない」系条件で【強制防御】付与は最低3体のユニットが相手に立っていなければ役立たずなので(強制防御されたユニットを殴るユニットが《義勇馬エニフ》以外に必要だから)人並みのBPを持ってもバニラとはあんまり変わらない運用になりそうな気がします。
今期は4ptあり《ゴッドフィスト》が2ptなので、DOB要員として顔を見ることがあるかもしれません。
《よみがえる黒き翼》
追加:インターセプトカードを1枚引く。
全力でデッキを回したら捨て札は全て山札に戻る、普通に組んでいても3枚デッキにあるカードを3枚使うのは珍しくない、そんなゲームでは捨て札が山札に戻っただけでは、ああ、そう・・・としかなりませんでした。
今後は手札消費がなくなり、4枚目の《封殺の死壊石》や《ポイズンディナー》などを掘りにいくことも可能です。ちょっと楽しみです。
《スピリットアックス》
追加:あなたのユニットがフィールドに出た時、基本BPを+「あなたのライフダメージ×1000」する。
パンプ効果とは別に基本BP強化効果が追加され、ライフがあっても減っても頼もしい効果が出るようになりました。「窮地に立たされた時、人の能力は想像を超える」というフレーバーテキストとも噛み合うようになりました。
ただ、ぶっちゃけ《スピリットアックス》がVRだったから修正が出ただけで、CとかUCだったら出なかったんじゃないかなーと思います。3ライフでこれ撃っても《不可侵障壁》の劣化品なりに役に立ってましたから。
《三日天下》
旧:基本BP+3000
新:基本BP+2000
1回目の修正で、きわめて強力ながらもゲームバランスを壊さない範囲に収まったと思っていたので少し驚いています。確かに緑の「基本BP強化」系がみんないらない子(エナジードレインはパンプだから!)となっている原因ではありますが、別にこれがなかった時からいらない子だったのでちょっと筋が違うと思います。
今後も【侍】では使われ続けると思いますが、《ジャッジメント》修正の影響も大きいので【侍】自体が一線を退く可能性は高いと思います。
逆に【四聖獣】がall8000となり、《弱者の回廊》で悲しみを背負わなくなったのはチャンスかもしれません。