三流エージェントのCOJメモ帳

コードオブジョーカーのあれこれを書き散らすブログ。

2016年春の「スタン落ち」の話

本日よりVer 1.4EX2の稼働が始まりました。

また《バーンカウンター》がバグったり、

密かに「カードブーストEX」のラインナップが変わって、《エリートシーフ》とか《暁姫ニュクス》とか《アルカナジェネレータ》が新規登録されたり、

代わりにグラスホッパーBLACK》とか《ヘヴンズリリー》とか《傀儡師の秘術》とか《神速の居合切り》がノーマル排出停止とかいろいろやってます。

 

お、おイィ・・・。

 

というか、よく見たら前回のリストからすでに《神速の居合切り》いませんでしたね。記入漏れでしょうけど。

 

ですが、そんないつものやらかしなんか霞の彼方に行った話題が、題記の通り、2016年春に行われる、いわゆる「スタン落ち」実施の告知でした。

該当部分へのリンクはこちら。

何をするつもりなのか

※「Ver.1.0系&Ver.1.1系カードの今後の予定に関して」
2016年春以降より、「Ver.1.0系&Ver.1.1系」のカード全般に、以下の使用制限を施させていただく予定です。

対象カード:「Ver.1.0系&Ver.1.1系」カード(Ver.1.0、1.0EX、1.1、1.1EX1、1.1EX2)
・使用制限:全国対戦での使用不可。店内対戦及びCPU戦では使用可能。
・実施時期:2016年春(予定)

したがいまして、「Ver.1.4EX2」のターミナル筐体において、Ver.1.1系のカードパック及び、 Ver.1.1系を含むカードセットを購入する際には、本件に関する確認ダイアログが表示されます。

上記方針は、ゲームをプレイする為に覚えなければならないカード枚数を抑えると共に、新たな環境とゲームバランスを整える事を目的としております。

尚、「Ver.1.0系&Ver.1.1系」カードの一部は「再録カード(仮)」として今後登場させる予定です。
使用制限実施時に、個々所持されている対象カードと同じ枚数だけ新たなカードとして無料で配布を行う予定です。
何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 以上が全文です。

特に重要な部分は私が太字にしました。

 

2016年春から1.0-1.1EX2までのカードを厳選して、RPだか新ポイントだかチケットだかしらないけど、とにかく無課金で手に入るカードパック「再録カード(仮)」に同名の別カード扱いで収録するよ。すでに持ってる分は同じ枚数だけ補填するよ。ってことです。

2015.11.27追記)1日経ってよく読み直してみたら、これ以外の可能性がいくつか存在することに気づきました。とりあえず消去線をもって訂正します。

 

個人的には、落ちた後の1.0-1.1EX2のカードはトレードできるんだろうか、落ちたカードを入手する手段はできるんだろうか、ってところが気になりますけれど、今はそれだけです。

 

生放送で言わなかったことを怒っている人がいましたが、それは当り前で、あれは1.4EX2の情報を告知する生放送です。この話、1.4EX2と関係ないし、しかも4か月以上先ですよね。公式サイトの告知ページにちゃんと書いあるんですから何も問題ない。本音を言えば、RMT禁止告知と同様に、1項目作って常時TOP化してほしかったですが、その程度の問題です。

ぶっちゃけ、来年の2月位に来るだろう、Ver 1.5(仮)直前生放送で告知しても遅くないレベルです。

「スタン落ち」とは

マジック:ザ・ギャザリング」(以降MTG)というTCGの制度がもっとも有名な、使用範囲指定ルール。このTCGには「スタンダード」「モダン」「レガシーとヴィンテージ」というカード使用範囲が異なるルールがあります。

このうち「スタンダード」は「最新セットから一定の範囲」を使用するというルールです。そのため、一定の期間(現在では最大18か月)が経ったカードは使えなくなります。これを俗に「スタンダード落ち」、「スタン落ち」と言います。

ただし、「スタンダード」範囲に含まれるセットに同名カードがある場合に限り、そのカードは使用し続けることができます。こういったカードを「再録カード」と呼びます。

 

今回、COJがやろうとしていることは「再録カードがある」ところまで込みでまさしく「スタン落ち」の採用そのものでした。最初にこの件を「スタン落ち」と言った人が誰かは知りませんが、これ以上ない精度の例えだったと思います。

「スタン落ち」の問題

「スタン落ち」は、COJの告知文にもあるように「新規参入障壁を下げる」、「環境変化を与える」ために作られた制度です。COJの場合、今回落ちるカードは半分がすでに無課金になったカードであり、金銭的な意味でのダメージは見た目ほどではありません。

初期のCOJプレイヤー《戦神・毘沙門》とか《蛮王ベリアル》を手に入れるために100円玉をシュートしまくってたんですから、感謝の気持ちで《裁きのマーヤ》や《無限の魔法石》とかを無課金世界に送り出してやるべきです。再録するかは知りませんが。

 

ただ、実を言いますと、

この制度は新規プレイヤー、未プレイヤーへの評判がものすごく悪いことで有名です。

TCGをやってる人なら、一度は聞いたことあるはずです。「MTGは2年でカードが紙切れになるゲーム」って話を。持っているカードがある日を境に使えなくなる、というのは、とてもとてもとても恐ろしいことなのです。

「モダン」や「レガシー」プレイヤーが「スタン落ち」怖さのあまりトチ狂った初心者を宥めるお仕事をしている話もあります。まぁ、それは別の話なのでここでは書きません。

 

そして、本当に恐ろしいのはこっちで、

この制度は「遊戯王OCG」に代表される国産TCG専門プレイヤーへの評判もものすごく悪いことで有名です。

ぶっちゃけてしまえば、全COJプレイヤーのうち、元遊戯王OCG専プレイヤーと元MTG専プレイヤーの比率を比較すれば、複合プレイヤーをMTG側に加算しても8:2でしょう。国産TCGMTGなら9:1を超えちゃうんじゃないでしょうか。

今半分が無課金カードのセットが落ちること、その告知自体で騒ぎになってる理由はこの辺に理由があるように思います。

 

文句を言うのは「再録カード(仮)」のリストが出てからで十分です。

 

結局、評判の話しかしてませんがまさにその通りです。ゲームバランスの調整方法としては比較的穏やかな手法なのですが、とにかくこれをやると評判が悪い。

 

まぁ、国産TCGの1つ「ポケモンカードゲーム」が一時期、文字通り一定期間が過ぎたセットは全部紙切れにするルールを採用していたので、「スタン」落ちの悪評は風評だけかいうとそうとも言い切れませんが。ちなみに今、公式サイトを見たら同名カードは使えるようになったようです。

ADV以前のカードは完全にふっとばしてるあたり、「金・銀」世代と「ルビー・サファイア」世代での断絶とイメージがそっくり。

 「スタン落ち」でゲームに何が起こるか

何を「再録」するのかで出方は変わってきます。ですが、どうなるかはおおよそ予想できます。

  1. 《王の陣中見舞い》、《無限ループ》、《台風の目》と言った真性産廃シリーズを闇に葬ることで、しょうもない上方エラッタ要望の声をカットしつつ、有用カードの入手率を高め新規参入者の障壁を軽くする。
  2. 《無限の魔法石》、《戦神・毘沙門》、各種サーチ珍獣などゲーム環境を規定してきたカードを投げ捨てて、性能をマイルド調整した《有限の魔法石(仮)》とか《戦うっぽい神・毘沙門ちゃん(仮)》を新規セットに収録する。
  3. 2.の応用で環境を規定していたカードを投げ捨てたまま返さない。

この3パターンが考えられます。

 

COJはデジタルカードゲームであって、そうそう簡単にエラッタで文面を変えていられない紙TCGではありません。2.は素直に下方修正エラッタを出せばいいだけのことですので、1.と3.の複合パターンである可能性が高いと考えられます。

 

1.側で消えるだろうカードを予想してもしょうがないので、有用カードで飛びそうなものを適当に予想して締めようと思います。続報が出たらまた触れようかと。

 

私は「サーチ珍獣(ハッパロイド込み)一式」か「魔導書シリーズ一式」のどっちかが散ると思っています。

《ポイズンディナー》と《迷子》と《チェックメイト》も1枠を争いそうです。「ハンデス」の方針が変わったなら全滅もあるかもしれません。《ミイラくん》はいろいろ関わってるので、再録の目は強そうです。何かあってもエラッタ被弾枠でしょう。

「再録カード(仮)」を100枚と仮定すると、SRは全員2枚が1枠を争うことになります。

《無限の魔法石》VS《一筋の光明》や《ダークマター》VS《金の卵》みたいなもう勝負ついてるからみたいな組み合わせもありますが、《戦神・毘沙門》VS《守神・不動明王》(エラッタ後)とか《冥王ハデス》VS《卑弥呼》あたりは今後COJをどうしたいか次第でどっちに転ぶかわかりません。

 

VR枠も決して広くはありません。下手をすると「降格」だってあり得ます。《ジャッジメント》は無事に2016年春(仮)を迎えられるかな?